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[2020] 次世代事業創造実践

次世代事業創造実践

今後、働き方はますます多様化すると予測されます。その中では学部学科にかかわらず、資本主義のしくみを理解しておくことがとても大切です。理解するには、何よりもまず事業を体験してみることです。すべての企業は何もないところから、新事業を起こし、拡大、成長させてきたものです。その過程やしくみを知ることで、社会の経済活動をより深く、正確に理解することができます。「次世代事業創造実践」では、実践を通じて事業のしくみを体感的に理解していきます。

挑戦する事

今年度は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、ECサイトを用いて出店することにより、事業計画の作成から株主総会の開催といった、実社会での一連の企業活動を体験します。それを通じて、事業を創造し、実践することについての基本的な知識と経験を実践的に習得します。

講師紹介

慶應ビジネススクールなどに村口和孝氏が提供している起業体験プログラムをニュービジネス協議会の協力のもと、徳島大学で開講しています。

2020年度授業計画
事業経営と会社のしくみを学ぼう!

5月に開催される徳島大学のミニ大学祭「五月祭」で模擬店を企画・出店する(今年度は、新型コロナ感染拡大防止対策のため、ECサイトを用いて企画・出展に変更)ことにより、事業計画の作成から株式総会の開催といった、実社会での一連の企業活動を体験します。 講師は慶應義塾大学のビジネススクールでも同様のプログラムを提供する村口和孝氏。 実際にスタートアップ(起業)の立上げに数多く関わり、その多くを上場企業へと育ててきた村口氏が、自身の経験を活かして資本主義社会での経済のしくみをわかりやすく教えるための体験型プログラムを、徳島ニュービジネス協議会と協力して開講しています。

開講:前期(一部集中)
時間:9・10講時

内容
>第1回(4月)

イントロダクション、ミッションと事業計画

>第2回(4月)

事業計画作成

>第3回(4月)

事業計画発表

>第4回(5月)

事業計画改善発表と商品試作1、および投資交渉

>第5回(5月)

事業計画改善発表と商品試作2、および投資契約

>第6回(5月)

事業計画改善発表と商品試作3、および投資契約

>第7回(5月)

事業実践準備1

>第8回(6月)

事業実践準備2

>第9回(6月)

事業実践最終準備

>第10回(6月)

事業実践(ECサイトの運用開始1)

>第11回(6月)

事業実践(ECサイトの運用開始2)

>第12回(7月)

決算、監査、株主総会と事業評価

>第13回(7月)

決算、監査、株主総会と事業評価

>第14回(7月)
決算、監査、株主総会と事業評価

>第15-16回(7月)
まとめ、ファンド設立に向けたチームビルディング

授業内容と授業風景(2019年度)

課題・ニーズの発見

チームを結成し、アイデアと意見を出し合って、課題やニーズを発見します。販売日時、販売場所の条件が絞られた中で「何が必要とされるのか」を考えるブレインストーミングです。

課題を解決する商品・サービスを開発

課題を解決する、もしくはニーズを満たす商品・サービスを開発します。マーケティングリサーチを経て、商品・サービスを準備し、販売する方法を考えて、事業計画を作成します。資本主義社会の中の経済活動をミクロの視点(ミクロ経済 学の領域)から再認識することができます。

資金の調達

資金調達のために株式会社を設立します。社名を考え、事業計画で、「投資家」を説得して、出資してもらいます。実際の資金調達を体験してみることで、会社というチームがどんな理論で動いているかを学ぶことができます。

事業立上げの準備

商品・サービスの仕入れ・加工・販売促進など供給方法を確立します。よりよい商品・サービスを、予測した需要に対して過不足なく供給するには努力が必要です。資金や人材をどこにどれだけ投入するかが大きな鍵になります。結果を出さなければならない中で「協力」するとはどういうことか。組織構築について学びます。

加工・販売実践

実際に、五月祭会場で営業し、商品・サービスを販売します。チームで作った事業仮説が正しかったのかどうか、最も公平な審判員であるお客様に「消費」という形で評価してもらいます。

決算・監査

最初に集めた資金が、「どのように使われ、どのくらい増え たもしくは減ったのか」を知るための会計処理を行います。実際の会社が使用する簿記の知識を使い、損益計算書(PL)、 貸借対照表(BS)を作成します。PL/BSを作成することで、その意味を理解し、企業の財務分析ができるようになります。

株主総会・総合評価

「株主総会」を開いて、資金を協力してくれた株主に、会計報告、事業報告、利益・損失の分配を説明し、承認を得ます。利益が出れば、"株主"に分配します。何のために「株主総会」を開くのか、"株主"とはどんな存在で、"社員"とはどんな存在か。「経済」という視点から自分がこれからの大学生活で、何を学び、何を準備すべきかを気づくための内容です。

講義を実践し活躍する先輩たち

2019年度「とくしま創生アワード」
において 「World Resort」
の事業提案で学生賞受賞
伊藤夏美さんのコメント「起業を知ろう」、「次世代事業創造実践」の受講生

上手くいったこと、上手くいかなかったこと、どちらからも様々なことを考えさせられ、多くのことを学ぶことができました。ビジネスでは、経験して初めてわかることがたくさんあり、正解がないこの世界では、そういった経験の積み重ねが大切になると思います。この授業では、自らの経験を通してビジネスを学ぶことができ、とても良い経験になりました。